2010年6月9日

心臓移植に必要な金額

拡張型心筋症・心筋緻密化障害という重い病気にかかっているのは、平成21年3月27日に生まれたばかりの小比賀姫那(おびか きな)ちゃん。岡山県倉敷市で生まれた姫那ちゃんは、心臓自体の筋肉が衰えて風船のように膨らんでしまい、正常に血液を送り出すことができなくなる恐ろしい病気であることが判明。生後7か月の時点で緊急入院することになった。
姫那ちゃんのご両親の知人たちが『きなちゃんを救う会』を発足。心臓移植に必要な1億5千万円を集めるべく、大々的に募金活動を進めている
http://kina.kids.coocan.jp/
どんな親でも子どもの命を助けたいと思うのは当然の事。
しかしご両親には葛藤もあったようで、
「海外でするためには膨大な費用もかかりますし、心臓を提供してくださるドナーのことも考えるとなかなかモヤモヤした気持ちをふっきりることができません。このまま姫那を苦しませて行かせておくのは親のエゴなのか…毎日考えても結論は出せませんでした」
と、苦悩した日々を振り返っている。

同じように子どもを持つ親として、もしも同じ立場に立たされたとしたら、酷い葛藤をすると思う。
厳しい選択だ・・・、難しい決断と判断を強いられる。

この前記事にしたように、命に価格をつけるのは倫理的によくないが、「命の価格」「人生の価格」を考えると、普通の一般人で1億円程度だと思う。
1億円の負債を背負ったら、その人の人生は普通の人ならば「終わっている」とも言いたくなる人生になるだろう。
生まれてきた子どもが、その人生の価格と匹敵する心臓移植にかかる金額を必要とするのだから、難しい決断と判断が強いられる。

比較して申し訳ないが、当然にある五体満足で健康というのはそれだけで幸せなことなんだと思う。

実際、「生きていれさえいれば」「命にお金は変えられない」・・・は綺麗ごとだと思う。

募金という多少怪しげな部分もある裏表のある活動だが、1億5000万円のうち、1億円も募金で集まってくれれば、生きててよかったと感じられるだろう・・・その一回の心臓移植の手術であとはどれくらいの費用がかかるのかわからないが・・・。
日本で手術が出来ず、保険が利かないというのが、これほどのことなのかとも思う金額ですね・・・。
まさに命の価格・人生の価格を考えさせられる・・・。

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